こんにちは。
橋本漆芸のよしです。
新型コロナウィルス感染症の拡大以降、八体仏の話がよく出てくるようになってきました。以前から、橋本漆芸でも八体仏の商品を作っておりましたが、今一度、守護本尊(八体仏)について非常に簡単にご説明させていただければと思います。
十二支なのに何で八体仏なの?
干支(えと)によりそれぞれの守り本尊が割り当てられています。十二の方位(天)を守る八体の仏・菩薩・神(十二支の守護本尊)は厄除けや開運、職業、学業、の守護本尊です。
千手観音菩薩(子歳)
仏教における「千」は「無限」を意味し、千の手と千の眼は、慈悲の広大さと救う手段の豊富さを表します。千の手と千の眼で衆生すべてに手を差し伸べさまざまな苦悩から救済してくださるといわれます。
虚空蔵菩薩(丑・寅歳)
虚空蔵とは、虚空が大空のように広大ですべてのもを包み込み蔵しているように、無限の智恵や福徳をそなえ、衆生に常にこの二つの徳を与えて、諸々の願いを満たす大慈大悲の菩薩と言われています。このことから、虚空蔵菩薩は、広大無限な智恵と富を象徴としている菩薩とされています。
文殊菩薩(卯歳)
文殊菩薩は「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあるように、、諸仏の智慧を象徴する菩薩さまです。その知恵は単に学業だけではなく、衆生が生活していくに必要な「智恵」の全般をさすと言われています。
普賢菩薩(辰/巳歳)
普賢菩薩は、慈悲をつかさどる仏といわれています。
普賢菩薩の「普」はあまねく一切をさし、「賢」は最妙の善をさすといわれ、全てにおいて、一番優れた善を説く菩薩といわれています。
文殊菩薩とともに釈迦如来の脇待としてまつられることが多いです。
勢至菩薩(午歳)
勢至菩薩は、智慧の力で人々の迷いを除く菩薩さまです。
勢至菩薩は、知恵の光をもってあまねく一切を照らし、三途を離れさせる無上の力をもっているといわれています。
阿弥陀如来の脇侍として観音菩薩と共に有名な菩薩です。
大日如来(未/申歳)
大日如来は、真言密教において一切諸仏諸尊の根本仏として帰依し観想される本尊です。
名前の由来は、大日の智恵の光が、太陽と比較にならないくらい大きく、この世のすべてのものに照らし、慈悲が不滅永遠であることから、太陽の「日」に「大」が付けられたといわれています。
不動明王(酉歳)
「お不動さん」という名前を聞いたことのある人は多いと思います。
大日如来の化身として、恐ろしい姿に変え、全ての障害を打ち砕き、教えにそむく衆生に無理矢理にでも導き救済するという役目を持っているといわれています。
右手に宝剣(倶利迦羅剣(くりからけん)を持ち、左手には縄(羂索)を持っています。
阿弥陀如来(戌/亥歳)
阿弥陀は、無量・無限を意味するといわれています。
『無量寿経』には「諸仏の中に於いて光明最尊第一にして、この光にあう者をして一切の苦から免れしめる」と説かれています。その発する光は、世界中をすべて、照らすので、無量光といい、寿命が無量であることから無量寿ともいわれています。
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